養蜂農家さんの家

養蜂農家さんの家


シンプルな構成により広々とした空間を感じることができるお家です。家の南側にはおおきな庭があり、庭の南側にはぶどう畑が広がっているので、その景色を眺めながら料理をしたり、食事をとったり、ゆっくり過ごしたりすることができます。外壁はそとん壁という火山灰を利用した左官材を採用しています。多孔質な材料でとても重厚感があり、また日の当たり方や色によって、外壁の色味が変化するように思います。(外観写真は外構工事が終わったら載せていきます。)

先述した通りとても開放感のある立地なので、窓の配置や大きさ、高さなどはとても気を使って設計しました。開放感があるが故に窓を大きくしすぎると、夏の日差しでとても暑くなってしまいます。大きさをあえて控えめにしたり、図面上で日射角度を見ながら高さや小庇を丁寧に設計していきました。

二階には個室が配置されています。各部屋は高さ1.8mの収納と壁によって仕切られています。北側にあるコンパクトな個室ですが、壁の高さを抑えることにより間接的に南側の光を取り入れ、窮屈さを感じさせないよう設計していきました。勾配天井の天井面が吹き抜けから二階の個室まで一続きになり、一階から見上げた際にも空間の広がりを感じるようになっています。

収納やキッチン、洗面台、養蜂の作業台など造り付け家具はすべて大工による製作で、材料も統一しています。今回は脱衣所をランドリールームとしており、大容量の衣類収納を製作しました。洗濯する、干す、たたむ、しまうが全てランドリールームで完結するようになっています。

一階のフローリングと階段の踏板には天然乾燥された栗の無垢材を採用しており、栗本来の色と木の目がとても美しく仕上がりました。

玄関ドアやダイニングのペンダント照明などはお施主さんセレクトで、壁の色、木部の色、鉄部の色など、各部の色もお施主さんと丁寧に悩みながら決めていったことが思い出深い家づくりでした。


概要:木造2階 新築工事
場所:長野県小布施町
完成:2025年3月
設計:トカ建築研究所
施工:トカ建築研究所
撮影:トカ建築研究所

メインの窓は出窓になっています。
はちみつの瓶詰めを行う製造スペースです。